オヤジの情報リテラシー講座! RPA

オヤジと同世代で還暦世代の皆さんに、情報リテラシー講座として投稿できたらと思います。

巷では普通に使われている用語ですが、意味が分からないまま、なんとなく触れずにいませんか?

RPA(アールピーエー)

今回は「RPA」です。

ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation)の略。

ロボットと聞くと、自動車工場などで見る工業用ロボットを思い浮かべる方も多いと思いますが、そちらのロボットはFA(ファクトリーオートメーション)と呼ばれ、生産工程の自動化を図るシステムになります。

RPAのできること

今回の「RPA」はパソコンを使用して行う業務を、パソコン内のソフトウェア型ロボットが、ユーザが手作業で行っているデータ入力やデータ加工、報告書等の作成、メール配信などを代行・自動化することができます。

少し前までは業務の自動化と言うと、オヤジのようなシステムエンジニアが業務に合わせたシステムを作成して、パソコンでの業務をバッチ作成などシステム化させて提供していました。「RPA」では、ユーザがソフトウェア型ロボットの設定ができるようになり、システムエンジニアのような知識不要で、ユーザ自身で業務の自動化ができるようになります。

RPAの簡単な一例

ソフトウェア型ロボットを起動し実行すると

  1. ロボットが社内システムにアクセスして本日の売上データを入手し、任意のファイルで自動保存。
  2. ロボットがエクセルを起動し、指定したファイルを開き、指定した箇所に本日の売上を入力して自動保存。
  3. ロボットがメーラーを起動させ、定形文を文章に貼り付け、宛先を自動入力する。2で自動保存したエクセルファイルをメールの添付ファイルとして貼り付け、メールの送信を実行。
  4. ロボットがメーラーを閉じ、不要なファイルをはゴミ箱へ。
  5. ロボットがゴミ箱の中を空にして業務終了。

毎日の日課として、売上報告をしている方の業務がロボットによる自動化されたイメージが描けましたでしょうか。

今後のロボット化

パソコンでの定型的な業務は、RPAによりロボット化が進み、単純なパソコン操作は人間がやらなくても良いことになります。

RPAは人的ミスも無く業務効率化を実現し、更なる生産性向上に寄与する仕組みとなると思いますが、反面ではパソコンでの定型的な業務を人間から奪うことにもなります。従事する業務によっては働き方も変化を求められる時代となります。