情報リテラシー講座!情報処理用語(IT用語)や情報処理技術を簡単に解説します。AI技術は身近で活用されています。
巷では普通に使われている用語ですが、意味が分からないまま、なんとなく触れずにいませんか?
AI(エーアイ)
今回は「AI」です。
AI(Artificial Intelligence)、人工知能のことです。
AIや人工知能は、還暦世代の皆様もよく耳にしているワードではないでしょうか。
AI(人工知能)とは?
AI(人工知能)とは、「学習や判断といった人間のような知能のもつ機能を持ったコンピュータ」です。
オヤジの昔話。オヤジは当時、「センシング」と言われた、機器などにセンサを多数つけて信号を取得し、モノの動向を把握するようなシステムを作成していました。人工知能とは少しかけ離れた一方的にセンサからのデータを取得して「人間」が判断する材料を作って、コンピュータにグラフなどを表示していました。
当時の人工知能は「ファジー」や「ニューロ」などと呼ばれていたと思います。センシングで取得したデータを機械自体が判断して実行する仕組みが組み込まれるようになりました。「ファジー家電」と呼ばれた白物家電がブームになりましたね。「ファジー」機能が搭載された洗濯機や掃除機、炊飯器などが有名だった記憶です。
現在では「ファジー家電」は聞かなくなってしまいましたが、その機能は進化を続けて継承されています。
その後は「ディープラーニング(深層学習)」と呼ばれた、コンピュータ自身が学習しては記憶を繰り返すような仕組みが取り入れられ、将棋やチェス、オセロゲームなどに採用されました。プロの棋士とロボット(コンピュータ)が将棋で対決するようなニュースも憶えていらっしゃるのではないでしょうか。
音声認識
スマートフォンが普及して、まずオヤジが驚いたのは、音声認識です。
オヤジが使用していた数十年前の音声認識ソフトウェアは、まず自分の声で大量の原稿を読み、コンピュータに自分の声や話し方の癖を登録していました。オヤジのような滑舌の悪い人の音声認識は、なかなか上手く変換できなかったですね。
ところが、現在のスマートフォンやスマート家電は、見事な音声認識だと思います。 滑舌の悪いオヤジの言葉も、上手に認識してくれます。
文字認識
音声認識と同様に技術の進歩が著しいのが、OCRやスマートフォン等での文字認識だと思います。
昔、オヤジが利用していた頃の文字認識は、パソコンやワープロで印刷した文字などの認識度は高かったですが、手書きとなると難しかったですね。
現在の文字認識技術は高く、オヤジのような汚い文字でも認識してもらえるようになりました。とても達筆な方の文字は、文字認識後の確認は必要かとは思いますが、楷書で丁寧に書かれた文字なら大丈夫ではないでしょうか。
申込書など、誰かが記入した用紙を読み込めば、パソコンに打ち直しするような業務は減っていると思います。
現在のAI
これから更なるAIの普及により、いままで人間が判断してきた物事の判断をAIに委ねる時代になりますね。
自動車産業では、各社とも自動運転を採用し始めてます。自動車の運転をAIに委ねるなど、オヤジが幼い頃見た漫画のような出来事です。
将棋やチェスをするAIでは、過去の対局データを大量に記憶して、瞬時に最善策を導きだすようなことができます。
人間が判断に迷った時、AIに助言を求めることが当たり前の時代になりそうです。